2023年3月25日 (土)

24Fストラトキャスターの改造~その14

今回は、24Fストラトキャスターのペグを、通常の糸巻ペグからロックペグへの交換について書きます。


1.ペグの交換理由

ストラトキャスターシンラインの、トレモロブリッジをフローティング(ボディに密着させずアームアップも可能な設定)させ、ペグにロックペグを付けてみたら、通常時、そしてアーミングの際に、チューニングが狂いにくくなりました。

http://funkyrutin.cocolog-nifty.com/blog/2023/02/post-9e793f.html

このギターのトレモロブリッジもフローティングにして、ロックペグを付け、通常時、そしてアーミングの際のチューニングを狂いにくくします。

1つ懸念として、トレモロブリッジをフローティングにする事で、音のサスティーンの伸びが減じないか心配です。


2.ペグの交換方法

このギターのペグは、GOTOHの通常のロトマチックの糸巻ペグ(恐らくMG360系)です。
つまりMG360の片側6連のロックペグなら、ネジ穴を開け直す事なく、ロックペグをつけられます。

ヤフオクで、廉価なMG360系ロックペグを入手しました。

まずはトレモロブリッジのスプリングを緩め、ほんの少しだけフローティング状態にしました。
これにより、アームダウンの後、アームアップさせる事により、アーミングによるチューニングの狂いを少なくさせる事が出来ます。

6弦から1弦にかけ、1本ずつロックペグを取付しました。

ロックペグを付け終えた後、チューニングしてから、トレモロブリッジをフローティングにした事で、オクターブチューニングが狂っていますので、オクターブチューニングの調整をしました。


3.ロックペグの所感

ストラトキャスターシンラインと同じく、通常時、そしてアーミングによるチューニングの狂いが少なくなりました。

音ですが、ペグが変わった事で、音が変わった感じはしません。
理論上、サスティーンは伸びなくなるはずですが、それも変わった感じはしません。

弦交換もしやすくなり、ロックペグはメリットのみです。

旧ペグはプラスチックボタンで、今回は金属のボタン。
この金属のボタンの重みで、少々ヘッド落ち気味ではありますが、これくらいなら大丈夫と思います。

とりあえず、あとテレキャスター、テレキャスターシンライン、Tokai P90ストラトにも、ロックペグを付けようと思っており、出物を狙っています。


Sorry Japanese only!


#24フレットストラトキャスター #改造 #ペグ交換

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豆腐と挽肉の煮込み~醤油・中国濃い口醤油・砂糖・ピーシェン豆板醤で味付けした汁気中くらいのバリエーション/肉末豆腐(ロウモードウフ)

過日、この料理を夕食で食べました。

中華料理を代表する地域料理の分類には・・・
・四大菜系(山東、淮揚、広東、四川)
・八大菜系(山東、江蘇、浙江、安徽、福建、湖南、広東、四川)
・十大菜系(北京、山東、江蘇、浙江、安徽、福建、湖北、湖南、広東、四川)
・十二大菜系(北京、山東、陕西、河南、江蘇、浙江、安徽、福建、湖北、湖南、広東、四川)
※上記は百度百科から引用しました、分類は諸説あります

定番は八大菜系までで、十大菜系以上になりますと、人によって分類が異なります。
さらに十四大菜系、十六大菜系もありますが、割愛します。

今回は、肉末豆腐(ロウモードウフ)を紹介します。

菜系は、四川料理。
中国語では、川菜(チュアンツァイ)と言います。

ポピュラーな菜系で、四大菜系にも八大菜系も含まれます。

四川料理のルーツは、紀元前4世紀に記録された古蜀の料理ではないかと考えられています。
秦代から漢代にかけて、四川料理が成立したと考えられ、様々な記録で称賛されています。例えば三国時代の曹操は、郫县(ピーシェン)の煮魚料理が美味かった事を書いています。

唐代に入ると、四川料理は全国的に知られた料理となります。
その後も様々な文人に称賛れましたが、何と言っても清代に宮廷料理に取り入れられたのが、四川料理隆盛のきっかけでしょう。

俗諺に、「四川人不怕辣,湖南人辣不怕,貴州人怕不辣(四川人は辛さを恐れず、湖南人は辛くとも恐れず、貴州人は辛くないのを恐れる)」というものがあります。
中国で有数の、辛い料理を好む地域です。
しかし貴州省や湖南省とは異なり、料理の7割は辛くない料理だとも言われています。

四川料理は、成都料理、重慶料理、自貢料理の3分類されます。

レシピでは主食材として、木綿豆腐を使っています。
副食材として、豚挽肉を使っています。

味付けはだし汁、中国濃い口醤油、醤油、砂糖、ピーシェン豆板醤です。

ピーシェン豆板醤は、四川省成都市郊外、ピー県(ピーシェン)で作られる、プレミアムな豆板醤です。

ピーシェン豆板醤の辛味と、豆腐は、相性の良い食材です。
豆腐と豚肉は、相性の良い食材です。
醤油と豆腐は言うまでもなく、相性が良いです。
塩と豆腐は言うまでもなく、相性が良いです。
砂糖の甘味は、この料理をさらに複雑に、美味くします。

ピリ辛で、甘辛い味付けで、味わい深いです。


Sorry Japanese only!


#肉末豆腐 #豆腐 #豚挽肉 #長ネギ #醤油 #生抽王 #中国濃い口醤油 #老抽王 #ピーシェン豆板醤 #郫県豆瓣醤 #中華料理 #中国料理 #四川料理

Rou_mo_dou_fu2023032305

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四川の麻婆豆腐~葉ニンニク・トウチを使用せず青花椒を使用し醤油・中国濃い口醤油・塩・砂糖・ピーシェン豆板醤で味付けしたバリエーション/正宗麻婆豆腐(チュンゾンマーボードウフ)

過日、この料理を夕食で食べました。

中華料理を代表する地域料理の分類には・・・
・四大菜系(山東、淮揚、広東、四川)
・八大菜系(山東、江蘇、浙江、安徽、福建、湖南、広東、四川)
・十大菜系(北京、山東、江蘇、浙江、安徽、福建、湖北、湖南、広東、四川)
・十二大菜系(北京、山東、陕西、河南、江蘇、浙江、安徽、福建、湖北、湖南、広東、四川)
※上記は百度百科から引用しました、分類は諸説あります

定番は八大菜系までで、十大菜系以上になりますと、人によって分類が異なります。
さらに十四大菜系、十六大菜系もありますが、割愛します。

今回は、四川省のバリエーションの正宗麻婆豆腐(チュンゾンマーボードウフ)を紹介します。

菜系は、四川料理。
中国語では、川菜(チュアンツァイ)と言います。

ポピュラーな菜系で、四大菜系にも八大菜系も含まれます。

四川料理のルーツは、紀元前4世紀に記録された古蜀の料理ではないかと考えられています。
秦代から漢代にかけて、四川料理が成立したと考えられ、様々な記録で称賛されています。例えば三国時代の曹操は、郫县(ピーシェン)の煮魚料理が美味かった事を書いています。

唐代に入ると、四川料理は全国的に知られた料理となります。
その後も様々な文人に称賛れましたが、何と言っても清代に宮廷料理に取り入れられたのが、四川料理隆盛のきっかけでしょう。

俗諺に、「四川人不怕辣,湖南人辣不怕,貴州人怕不辣(四川人は辛さを恐れず、湖南人は辛くとも恐れず、貴州人は辛くないのを恐れる)」というものがあります。
中国で有数の、辛い料理を好む地域です。
しかし貴州省や湖南省とは異なり、料理の7割は辛くない料理だとも言われています。

四川料理は、成都料理、重慶料理、自貢料理の3分類されます。

麻婆豆腐の発祥は、成都市のレストランですので、成都料理となります。
陳麻婆豆腐とは、現在知られる、麻婆豆腐発祥の店、陳麻婆豆腐店のレシピの麻婆豆腐です。
陳麻婆豆腐も時代によって、レシピの変遷があるようですが、元々は安い庶民料理で、辛味として粉唐辛子と花椒(ホワジャオ)だけだったようです。
ネットに、1950年代の陳麻婆豆腐のレシピがあります。
その情報を元に、以前作っています。

http://funkyrutin.cocolog-nifty.com/blog/2018/02/50-9dda.html

陳麻婆豆腐で、豆板醤を使用するようになったのは、1990年代後半から2000年代前半と思われます。

麻婆豆腐は上記の通り、成都料理ですが、四川省の他の地域、重慶市、湖南省なんかでも四川料理店、または家庭料理として食べられています。
地域によってレシピは違うだろうなと思っていましたが、以前調べた時は他地域のレシピを発見出来ませんでした。

しかし半月ほど前に探してみたら、中国各地で作られている麻婆豆腐レシピが多く見つかりました。

正宗(チュンゾン)=伝統的な

ニンニク、生姜、豚挽肉を炒め、チリパウダー、ピーシェン豆板醤を入れ炒め、豆板紅油を作ります。

ピーシェン豆板醤は、四川省成都市郊外、ピー県(ピーシェン)で作られる、プレミアムな豆板醤です。
あまたの四川料理に使われ、四川人から四川料理の魂とまで言われています。

だし汁、醤油、中国濃い口醤油、塩を入れ、豆腐を入れて煮込み、仕上げに粉花椒、粉青花椒、刻んだ長ネギで盛り付けます。

麻婆豆腐に良く入れる葉ニンニクですが、この料理では使っておりません。

花椒とは、四川省の山椒です。
植物的には日本の山椒とほぼ同じで、日本ではまだ青い未熟果を使うのに対し、四川省では完熟させ、赤くなった完熟果を使います。
痺れるような辛さが特徴です。

青花椒とは、四川省の山椒で、完熟状態でも青い山椒です。
赤い花椒と比べると、香りが強く、痺れる辛さもかなり強いです。

レシピは、トウチ、葉ニンニクは使っていないものの、典型的な四川省の麻婆豆腐のレシピで、汁気多目の四川省でポピュラーなレシピに近いです。

このレシピで面白いのは、粉に挽いた花椒、青花椒をかけます。
青花椒の香り、辛味ともインパクトがあります。


Sorry Japanese only!


#麻婆豆腐 #正宗麻婆豆腐 #豆腐 #豚挽肉 #醤油 #生抽王 #中国濃い口醤油 #老抽王 #ピーシェン豆板醤 #郫県豆瓣醤 #花椒 #青花椒 #中華料理 #中国料理 #四川料理

Zheng_zong_ma_po_dou_fu2023032304

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牛肉とピーマンの辛炒め~牛肉に醤油・オイスターソース・胡椒で下味をつけ醤油・塩・四川辣油で味付けしたバリエーション/辣椒炒牛肉(ラージャオチャオニウロウ)

過日、この料理を夕食で食べました。

小炒肉について、これまで様々書いていますので一覧にします。
小炒肉は、広く中国で食べられています。
小炒肉を通して、各地の料理の違いについて比較したいと思います。

http://funkyrutin.cocolog-nifty.com/blog/2018/01/post-3edd.html

http://funkyrutin.cocolog-nifty.com/blog/2020/12/post-4fb309.html

中華料理を代表する地域料理の分類には・・・
・四大菜系(山東、淮揚、広東、四川)
・八大菜系(山東、江蘇、浙江、安徽、福建、湖南、広東、四川)
・十大菜系(北京、山東、江蘇、浙江、安徽、福建、湖北、湖南、広東、四川)
・十二大菜系(北京、山東、陕西、河南、江蘇、浙江、安徽、福建、湖北、湖南、広東、四川)
※上記は百度百科から引用しました、分類は諸説あります

定番は八大菜系までで、十大菜系以上になりますと、人によって分類が異なります。
さらに十四大菜系、十六大菜系もありますが、割愛します。

2017年以降、中国全土で食べられている牛肉と青唐辛子の炒め・・・小炒肉(シャオチャオロウ)を紹介していました。
かつて「そば切り かはほり」時代に、まかないで中国各地の小炒肉を作って紹介して、一応コンプリートしました。
その後調べると、新たな地域の小炒肉のレシピを発見すると作っています。

今回は、辣椒炒牛肉(ラージャオチャオニウロウを紹介します。

菜系は、湖南料理。
中国語では、湘菜(シャンツァイ)と言います。

ポピュラーな菜系で、八大菜系に含まれます。
日本にも、湖南料理専門店があります。

湖南省は春秋戦国時代に、楚人と越人が住んでいて、風俗や料理文化が混ざりました。
楚の宰相、屈原の著作に、祭祀の際の酒と食べ物について書かれています。
司馬遷の「史記」に、楚の地は、「地勢的に食べ物が豊かで、飢饉が起こらない」と書かれています。

前漢時代には、現在と変わらないくらい、様々な調理法を駆使した料理が多数ありました。
発酵調味料も、かなりの数使われていました。

唐代以降、長沙がこの地の中心となり、発展しました。
北宋、南宋時代に長沙はますます発展し、中国全土に名をとどろかせる食都になりました。

明代、清代と様々な料理が考案され、現在も食べられています。

毛沢東は湖南省の出身で、地元の料理をこよなく愛しました。
共産党が国共内戦に勝利した事により、主席の毛沢東が好む湖南料理も、ますます有名になりました。

俗諺に、「四川人不怕辣,湖南人辣不怕,貴州人怕不辣(四川人は辛さを恐れず、湖南人は辛くとも恐れず、貴州人は辛くないのを恐れる)」というものがあります。
中国で有数の、辛い料理を好む地域です。
湖南料理は、生の唐辛子を使う、また油を多用する特徴があります。

湖南料理は、洞庭料理、湘江料理、湘西料理の3分類されます。

レシピでは主食材として、牛肉、青唐辛子を使っています。
青唐辛子は自宅の庭で作った無農薬の鷹の爪の青いのと、それだけでは辛くて食べられませんので、青唐辛子の代用としてピーマンを使っています。

牛肉は醤油、オイスターソースで下味をつけます。

味付けはだし汁、醤油、塩、四川辣油です。

四川辣油は、四川省のレシピで数種の漢方薬を加えて作った、複雑な香りと味わいの自家製辣油です。

牛肉と、青唐辛子、四川辣油の辛味は、良く合います。
青唐辛子の青臭く刺すような辛味、四川辣油の漢方薬が利いた辛味があり、それなりに複雑な辛味です。
醤油と牛肉は言うまでもなく、相性が良いです。
オイスターソースと牛肉は言うまでもなく、相性が良いです。
塩と牛肉は言うまでもなく、相性が良いです。
オイスターソースの甘味は、牛肉をさらに美味くします。
青唐辛子、ピーマンの青臭い香りは、牛肉の獣肉臭さを緩和します。

次回は、湖南省の、小炒羊肉(シャオチャオヤンロウ)となります。


Sorry Japanese only!

#小炒肉 #辣椒炒肉 #辣椒炒牛肉 #牛肉 #青唐辛子 #ピーマン #醤油 #生抽王 #オイスターソース #蠔油 #蚝油 #四川辣油 #中華料理 #中国料理 #湖南料理

La_jiao_chao_niu_rou2023032303

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タミル風チキンカレー~鶏肉にターメリック・塩でマリネして青唐辛子を使用し数種のホールスパイスと多種のパウダースパイスを使用したバリエーション/タミル・チキン・サルナ(Tamil Chicken Salna)

過日、この料理を昼食で食べました。

これまでに紹介したインド料理を、以下リンクにまとめました。
以後、このページにリンクを更新します。

http://funkyrutin.cocolog-nifty.com/blog/2018/01/post-0cb9.html

南インド料理、料理の大分類を、以下に記します。
・カルナータカ料理…カルナータカ州の料理
・マンガロール料理…カルナータカ州ダクシナ・カンナダ県マンガロールのトゥル語話者の料理
・ウドゥピ料理…カルナータカ州ウドゥピ県の料理
・テランガーナ料理…テランガーナ州の料理
・ハイデラバード料理…テランガーナ州ハイデラバード県の料理
・アーンドラ料理…アーンドラ・プラデシュ州の料理
・タミル料理…タミル・ナードゥ州の料理
・チェティナドゥ料理…タミル・ナードゥ州チェティナドゥ地方の料理
・ケララ料理…ケララ州の料理

南インド南東部、南インド5州でもとりわけ大きいタミル・ナードゥ州は、他の南インドの州とは異なり、州の下に県があるだけで、行政区分としての地域分けはされていません。

しかし歴史的結び付けにより、トンダイナードゥ、コングナードゥ、ナドゥナードゥ、チョーラナードゥ、パーンディヤナードゥの5つの地域に分かれます。

これ久々にウィキペディアのタミル料理の項目を見て、めっちゃ詳しく書かれていて、英文のウィキペディアの記事も確認したら、そこから翻訳したものである事が分かりました。
7-8年前に、自分が翻訳して理解したのとは、雲泥の詳しさです。

英文のタミル料理の記事を元に、独自に調べると、上記の5地域分類がある事が分かりました。

タミル料理を理解するには、タミル・ナードゥ州の歴史を知る必要があります。
しかしインド史は、各々の王朝の情報はあっても、地域に対して縦列の歴史情報は日本語サイトにはないように思います。
タミル・ナードゥ州の歴史は、鋭意作成中です。

ちなみに元々インドには、カレーと言う言葉も概念もありませんでした。
カレーと言う言葉は、イギリス人がインドのスパイシーな煮込み料理に勝手にカレーと言う名前を付けて、世界に広めました。
ちなみにカレーの語源は最近まで、タミル語のカリ(スパイシーな煮込み料理の具材)と言う説が有力でしたが、近年出てきた資料により、イギリスより先にケララ州に進出してきたポルトガル人が、ケララのカリと言う言葉(タミル語と同じ意味)を記録し、それを受けたイギリス人がカレーと言う言葉を生み出したと言われています。

この料理は、タミル・ナードゥ州の、チキンカレーです。
この料理はタミル料理の1つです。

チェティナードゥとは、タミル・ナードゥ州シヴァガンガイ県カライクディ郡のおよそ74の村を含む地をそう呼びます。
チェティナードゥ料理とは、チェティナードゥで食べられている料理です。
タミル・ナードゥ州の片田舎の料理ながら、インド全国的に有名で、インド料理の分類上も南インドではカルナータカ料理、マンガロール料理、ウドゥピ料理、テランガーナ料理、ハイデラバード料理、アーンドラ料理、タミル料理、ケララ料理と並んで分類されています。

タミル語で、コランブととは、汁気の多いカレーと言って良い料理です。
他にヴァルーヴァルと言うのもあり、汁気の少ないドライなスパイシーな炒め煮料理です。
汁気が多いとコランブ、汁気がほとんどないとヴァルーヴァル・・・この2つを覚えれば十分です。

しかしタミル料理が分かりにくいのは他に、カレー(カリ)、マサラ、グレイビーと言う調理法表現もある事。
これらはレシピによって汁気が多いレシピ(コランブ)と、ドライなレシピ(ヴァルーヴァル)、そしてその中間レシピが存在します。

この料理は、汁気が多いコランブです。
サルナとは、汁気の多い煮込み料理の事で、ケララのチャール(Chaaru)にあたります。

この料理の主食材は、鶏肉となります。
鶏肉はターメリック、塩で下味をつけます。

南インド料理の特徴に、ホールスパイス(つまりスパイス丸まま)の使用があります。
この料理では青唐辛子、カレーリーフ、コリアンダーリーフ(パクチー)の他に、ホールスパイスは使っておりません。

インド料理にパクチー入るの?・・・って思う方もいるかも知れませんが、南インド料理ではコッタマリと言って、定番のハーブです。
東京でも、本場さながらの味付けの南インド料理を出す店では、使われます。

ホールスパイスは、油にスパイスの香りを移して、その後そのままカレーソースで煮込んで使用します。
スパイスは粉に挽くと、すぐに香りが飛びますが、ホールスパイスは長く香りが持続します。
粉に挽いたスパイスと併用する事により、香りの時間差攻撃となります。

カレーソースの旨味は玉ネギ、トマト、ココナッツミルクの複雑な旨味です。

辛味としてチリパウダー、青唐辛子、ブラックペッパーの複雑な辛味です。

スパイスの種類ですが、この料理ではホールスパイス3種、パウダースパイス多種と多いです。

タミル料理では、フェンネルを多用するように感じますが、この料理ではフェンネルはそれなりの量使っております。

自分が考えた、インド料理やカレーをスパイシーにする技法ですが、この料理でも使っております。

スパイスの種類は多く、特に多種入ったパウダースパイスの香りが各々香り、チリパウダー、青唐辛子、ブラックペッパーと辛味のパンチも利いて、スパイシーで美味いです。

次回は、タミル・ナードゥ州のチキンカレー、以前とは別バリエーションのタミル・チキン・コランブ(Tamil Chicken Kuzhambu)を紹介します。


Sorry Japanese only!

#インド料理 #南インド料理 #タミル料理 #鶏肉 #タミル_チキン_サルナ

Tamil_chicken_salna2023032302

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細切り牛肉とキノコとピーマンの辛炒め~牛肉に醤油・塩で下味をつけ赤唐辛子・しめじを使用し醤油・塩で味付けしたバリエーション/尖椒炒牛肉絲(ジャンジャオチャオニウロウスー)

過日、この料理を夕食で食べました。

小炒肉について、これまで様々書いていますので一覧にします。
小炒肉は、広く中国で食べられています。
小炒肉を通して、各地の料理の違いについて比較したいと思います。

http://funkyrutin.cocolog-nifty.com/blog/2018/01/post-3edd.html

http://funkyrutin.cocolog-nifty.com/blog/2020/12/post-4fb309.html

中華料理を代表する地域料理の分類には・・・
・四大菜系(山東、淮揚、広東、四川)
・八大菜系(山東、江蘇、浙江、安徽、福建、湖南、広東、四川)
・十大菜系(北京、山東、江蘇、浙江、安徽、福建、湖北、湖南、広東、四川)
・十二大菜系(北京、山東、陕西、河南、江蘇、浙江、安徽、福建、湖北、湖南、広東、四川)
※上記は百度百科から引用しました、分類は諸説あります

定番は八大菜系までで、十大菜系以上になりますと、人によって分類が異なります。
さらに十四大菜系、十六大菜系もありますが、割愛します。

2017年以降、中国全土で食べられている牛肉と青唐辛子の炒め・・・小炒肉(シャオチャオロウ)を紹介していました。
かつて「そば切り かはほり」時代に、まかないで中国各地の小炒肉を作って紹介して、一応コンプリートしました。
その後調べると、新たな地域の小炒肉のレシピを発見すると作っています。

今回は、尖椒炒牛肉絲(ジャンジャオチャオニウロウスー)を紹介します。

菜系は、湖南料理。
中国語では、湘菜(シャンツァイ)と言います。

ポピュラーな菜系で、八大菜系に含まれます。
日本にも、湖南料理専門店があります。

湖南省は春秋戦国時代に、楚人と越人が住んでいて、風俗や料理文化が混ざりました。
楚の宰相、屈原の著作に、祭祀の際の酒と食べ物について書かれています。
司馬遷の「史記」に、楚の地は、「地勢的に食べ物が豊かで、飢饉が起こらない」と書かれています。

前漢時代には、現在と変わらないくらい、様々な調理法を駆使した料理が多数ありました。
発酵調味料も、かなりの数使われていました。

唐代以降、長沙がこの地の中心となり、発展しました。
北宋、南宋時代に長沙はますます発展し、中国全土に名をとどろかせる食都になりました。

明代、清代と様々な料理が考案され、現在も食べられています。

毛沢東は湖南省の出身で、地元の料理をこよなく愛しました。
共産党が国共内戦に勝利した事により、主席の毛沢東が好む湖南料理も、ますます有名になりました。

俗諺に、「四川人不怕辣,湖南人辣不怕,貴州人怕不辣(四川人は辛さを恐れず、湖南人は辛くとも恐れず、貴州人は辛くないのを恐れる)」というものがあります。
中国で有数の、辛い料理を好む地域です。
湖南料理は、生の唐辛子を使う、また油を多用する特徴があります。

湖南料理は、洞庭料理、湘江料理、湘西料理の3分類されます。

レシピでは主食材として、牛肉、青唐辛子、赤唐辛子を使っています。
赤唐辛子は自宅の庭で作った無農薬の鷹の爪の赤いのと、それだけでは辛くて食べられませんので、青唐辛子の代用としてピーマンを使っています。

尖椒とは、日本の万願寺唐辛子の形をした、ピリ辛の青唐辛子で、現在では中国全土で食べられています。

牛肉は醤油、塩で下味をつけます。

副食材として、椎茸を使用していましたので、代用としてしめじを使用しております。

味付けはだし汁、醤油、塩です。

牛肉と、赤唐辛子の辛味は、良く合います。
醤油と牛肉は言うまでもなく、相性が良いです。
しめじと牛肉は、相性の良い食材です。
ピーマンの青臭い香りは、牛肉の獣肉臭さを緩和します。

この料理って、小炒肉系なのか、青椒牛肉絲系なのかどっち?って思いますよね。
中国のウィキペディア、百度百科には、「青椒肉絲は小炒肉なり」と書かれています。

次回は、湖南省の、辣椒炒牛肉(ラージャオチャオニウロウ)となります。


Sorry Japanese only!

#小炒肉 #辣椒炒肉 #辣椒炒牛肉 #尖椒炒牛肉絲 #牛肉 #赤唐辛子 #ピーマン #しめじ #醤油 #生抽王 #中華料理 #中国料理 #湖南料理

Jian_jiao_chao_niu_rou_si2023032301

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2023年3月20日 (月)

Positive Grid Spark 40のレビュー

今さらではありますが、家庭練習用アンプ、Positive Grid Spark 40のレビューをします。

購入のいきさつについては、以前書いています。

http://funkyrutin.cocolog-nifty.com/blog/2023/03/post-46910b.html


1.Positive Grid Spark 40をチョイスした理由

購入したYAMAHA THR-10IIが期待通りではなかったため、他の家庭用ミニアンプを検討しました。

出力は、20W以上。
音が良さそうなものを、チョイスしようと思いました。
候補としてピックアップしたのは、下記のミニアンプです。

Orange Crush20 2015.10発売開始
Marshall MG30FX 2018.03発売開始
BOSS KATANA-50 AMP MK II 2019.10発売開始
BOSS KATANA-HEAD AMP MK II 2019.10発売開始
Positive Grid Spark 40 2020.09発売開始

他にVOXのが、トーキングモジュレーター(ギターの音とマイクの音をミックスして出力するおしゃべりするギターのエフェクター)の機能があり、ちょっと心惹かれましたが・・・

最終的に、BOSSとPositive Gridの争いになりましたが、音が気に入ったのがPositive Gridでした。


2.Positive Grid Spark 40の購入目的

以前YAMAHA THR-10IIのレビューでも書いていますが、再掲します。

家庭用練習アンプではありますが、4音色まで、設定したパラーメータ全てメモリー出来ます。
つまりYAMAHA THR-10IIとは異なり、アンプモデリングもメモリー出来ます。

気に入ったアンプモデリングをベースに、歪みはギターの手元のボリュームで調整して、使える音ならいいなと思いました。
それならば、このメモリーで、十分使いこなせます。

アナログのアンプならば、音色メモリーなんて出来ません。
お気に入りのEQ、歪みにして、ギターのボリュームやトーンを駆使して音色を変えながら使うものです。
要は、このような普通のアンプの使い方が出来れば、メモリーなんかなくとも問題ないと言う事です。

自分としてはもう1つ、クリーンのポジションにして、普段使いしているBOSS GT-1マルチエフェクターを接続して使えれば、最低限良いな・・・と。
これなら、音色の切替はあくまでBOSS GT-1でやるので、4音色とか考えず、BOSS GT-1に設定出来る数を切替可能となります。

自分、ZOOMの5Wのスピーカー付きマルチエフェクターを持っていましたが、6畳の部屋で鳴らす分には十分でしたが、そこそこの規模の会社の会議室では5Wでは厳しかったです。
何せ12席の自分の店でも、出力が厳しかったですからね。

Positive Grid Spark 40は40Wの出力なので、申し分のないパワーですね。


3.つまみを操作しての音色設定

Youtubeでチェックしたのは、とても良い音に感じましたが、つまみを操作しての音は以外にもチープに感じ、気に入りませんでした。

クリーン、クランチ、ハードゲイン、いずれもパッとしない音に思えました。
ぶっちゃけ、YAMAHA THR-10IIの方が、良い音に思えたくらいです。


4.スマホによる音色設定

当たり前ですが、つまみを操作するより、数段細かい設定が出来ます。

アンプモデル33種、エフェクト43種は、このクラスの家庭用ミニアンプとしては、かなり多い方です。

ちなみにYAMAHA THR-10IIでは、アンプモデル15種、エフェクト11種です。

色々設定してみましたが、さすがです。

まず元々ソフトウェア開発をしていた会社ですので、管理画面のビジュアルの出来が素晴らしいですね。
とても分かりやすく、直観的に操作出来ます。

YAMAHA THR-10IIでは、つまみだけ出て来て、これはこれで機能とすれば十分なのですが、Positive Grid Spark 40では、アンプもエフェクターも、異なるルックスが出て来て、モデルとなった元ネタが分かるようになっています。

つまみを操作するのとは、大きく異なる豊富なサウンドバリエーションで、しかも音が素晴らしく良い。

アンプモデルやエフェクトについては、以下のサイトに解説があります。
https://yoshblog.com/spark-list/

まずクリーンですが、Fenderが、もろにあの音ですね。
カッティングに最適です。
反対に、Roland JCが、それっぽくないパッとしない音に感じました。

グラッシー、クランチは飛ばして・・・

自分、Boogieのヘッドアンプ購入を検討した事があるくらい、Boogieの音が好きですし、またオレンジアンプの音も好きです。
どっちが好きかと聞かれれば、圧倒的にBoogieですけど。

ハードゲイン、メタル系のBoogieの音良いですね。
それっぽいです。
Boogieって、ゲインを上げればハードに歪みますが、ゲインを落とすと美しいクランチな歪みになります。

つまりBoogieの良い音が出るなら、ゲインを調節して、ギターの手元で歪みを調節して使えます。

またオレンジアンプも、それっぽい音です。
またカラッとした音ならFenderを使いますが、これも良い音ですね。

他にアンプモデルとして、アコースティック4種、ベースアンプ4種あります。
実は自分、ベース1本持ってます。

43種あるエフェクターは、コンプレッサー5種、歪み系10種、モジュレーション系9種、EQ2種、ディレイ6種、リバーブ9種あり、当たり前ですが各々音が異なりますので、多彩な音色を駆使出来ます。

BOSS GT-1は、CPU性能がプアなのか、エフェクターの数をたくさん使用すると、音が重たくなるなど動作に問題が出ます。

Positive Gridでは、エフェクター多用は試していません。


5.設定のメモリー

前述のように、アンプモデル、アンプのパラメータ、エフェクターとエフェクターのパラメータをメモリー出来ます。

アンプとスマホをBluetoothで繋げば、スマホから設定を送る事で、4つあるメモリーの音色を変更出来ます。

メモリーは、4つではなく、もっと数欲しいですが、アンプとして扱うのならむしろ、メモリー機能があるだけで御の字と考えても良いかも知れません。


6.BOSS GT-1との接続

当初アンプモデルのRoland JC-120、Fender Twin Reberbクリーンチャンネルに接続してみましたが、Roland JC-120はパッとしない音、Fender Twin Reberbクリーンチャンネルだと変に歪んでしまい、どちらも相性が悪かったです。
特にOrange AD30については、きつ目にBOSS GT-1の音色が歪んでしまいます。
しかしMatchless DC30に繋ぐと、素直なBOSS GT-1の音を出せるようになりました。

これYAMAHA THR-10IIとBOSS GT-1の接続より、ずっと良い音を出せますね。

あえてMatchless DC30の難点を言いますと、すこし高音が強調される感があり、真鍮トレモロブロックのテレキャスターの音が少し金属的に聞こえたりします。
アンプのEQでトレブルを下げましたが、あまり下げると全体的に冴えない音になりますので、これはもうどうしようもないですね。


7.PCのオーディオインターフェースとして

PCとUSB接続すると、オーディオインターフェースとして接続できます。
自分がこれまで使っていたのは、秋葉原の千石通商で千円で売っていたもので、千円の割に良い音だったのですが、近年激しくノイズが出るようになり、交換を考えていました。

さらにYAMAHA THR-10IIと比較して素晴らしいのは、質の良いヘッドフォンを接続すると、それまで聞こえてこなかった高音の音や低音の音が聞こえて来るようになりました。

例えばドラムセットで言えば、シンバルを叩いた時のふくよかな残響、スネアドラムの残響、バスドラムの残響等。
もちろん、メロディ楽器も・・・例えばSaxの息遣いみたいなものも、感じられます。
ドラムンベースの、ベースの重低音も、聞こえるようになりました。

つまり、PCのオーディオインターフェースとしても、とても素晴らしいと言う事です。


8.結論

自分が考えていた使用法は問題なくクリアし、かつ音が良いので、操作性さえ良ければBOSS GT-1をクビに出来るクオリティだと思います。

サードパーティではありますが、専用のBluetoothで繋ぐコントローラーがあり、それを購入すればかなり操作性が向上します。
しかしその製品の価格は、1万7千円くらい・・・BOSS GT-1買えちゃうじゃん!

どこかのメーカーで、5千円くらいでコントローラー出してくれたら嬉しいなぁ。

現在はPCのオーディオインターフェースとして、練習用ミニアンプとして、BOSS GT-1を接続して使っています。


Sorry Japanese only!


#Positive_Grid_Spark_40 #レビュー

Positive_grid_spark_402023031906

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タミル風チキンカレー~鶏肉に下味をつけず青唐辛子・テージバッタ・カルパシ・カシューナッツ・ポピーシードを使用し多種のホールスパイスと多種のパウダースパイスを使用した汁気の多いバリエーション/タミル・チキン・クルマ(Tamil Chicken Kurma)

過日、この料理を昼食で食べました。

これまでに紹介したインド料理を、以下リンクにまとめました。
以後、このページにリンクを更新します。

http://funkyrutin.cocolog-nifty.com/blog/2018/01/post-0cb9.html

南インド料理、料理の大分類を、以下に記します。
・カルナータカ料理…カルナータカ州の料理
・マンガロール料理…カルナータカ州ダクシナ・カンナダ県マンガロールのトゥル語話者の料理
・ウドゥピ料理…カルナータカ州ウドゥピ県の料理
・テランガーナ料理…テランガーナ州の料理
・ハイデラバード料理…テランガーナ州ハイデラバード県の料理
・アーンドラ料理…アーンドラ・プラデシュ州の料理
・タミル料理…タミル・ナードゥ州の料理
・チェティナドゥ料理…タミル・ナードゥ州チェティナドゥ地方の料理
・ケララ料理…ケララ州の料理

南インド南東部、南インド5州でもとりわけ大きいタミル・ナードゥ州は、他の南インドの州とは異なり、州の下に県があるだけで、行政区分としての地域分けはされていません。

しかし歴史的結び付けにより、トンダイナードゥ、コングナードゥ、ナドゥナードゥ、チョーラナードゥ、パーンディヤナードゥの5つの地域に分かれます。

これ久々にウィキペディアのタミル料理の項目を見て、めっちゃ詳しく書かれていて、英文のウィキペディアの記事も確認したら、そこから翻訳したものである事が分かりました。
7-8年前に、自分が翻訳して理解したのとは、雲泥の詳しさです。

英文のタミル料理の記事を元に、独自に調べると、上記の5地域分類がある事が分かりました。

タミル料理を理解するには、タミル・ナードゥ州の歴史を知る必要があります。
しかしインド史は、各々の王朝の情報はあっても、地域に対して縦列の歴史情報は日本語サイトにはないように思います。
タミル・ナードゥ州の歴史は、鋭意作成中です。

ちなみに元々インドには、カレーと言う言葉も概念もありませんでした。
カレーと言う言葉は、イギリス人がインドのスパイシーな煮込み料理に勝手にカレーと言う名前を付けて、世界に広めました。
ちなみにカレーの語源は最近まで、タミル語のカリ(スパイシーな煮込み料理の具材)と言う説が有力でしたが、近年出てきた資料により、イギリスより先にケララ州に進出してきたポルトガル人が、ケララのカリと言う言葉(タミル語と同じ意味)を記録し、それを受けたイギリス人がカレーと言う言葉を生み出したと言われています。

この料理は、タミル・ナードゥ州の、チキンカレーです。
この料理はタミル料理の1つです。

チェティナードゥとは、タミル・ナードゥ州シヴァガンガイ県カライクディ郡のおよそ74の村を含む地をそう呼びます。
チェティナードゥ料理とは、チェティナードゥで食べられている料理です。
タミル・ナードゥ州の片田舎の料理ながら、インド全国的に有名で、インド料理の分類上も南インドではカルナータカ料理、マンガロール料理、ウドゥピ料理、テランガーナ料理、ハイデラバード料理、アーンドラ料理、タミル料理、ケララ料理と並んで分類されています。

タミル語で、コランブととは、汁気の多いカレーと言って良い料理です。
他にヴァルーヴァルと言うのもあり、汁気の少ないドライなスパイシーな炒め煮料理です。
汁気が多いとコランブ、汁気がほとんどないとヴァルーヴァル・・・この2つを覚えれば十分です。

しかしタミル料理が分かりにくいのは他に、カレー(カリ)、マサラ、グレイビーと言う調理法表現もある事。
これらはレシピによって汁気が多いレシピ(コランブ)と、ドライなレシピ(ヴァルーヴァル)、そしてその中間レシピが存在します。

この料理は、汁気が多いコランブです。

コルマ(クルマ)とは、汁気のある煮込み料理で、生クリーム、カシューナッツペースト、カード(凝乳)、ヨーグルト、ココナッツ果肉、ココナッツミルク、ココナッツファイン等のいずれか、または複数を使用した料理の事です。

この料理の主食材は、鶏肉となります。
鶏肉は下味をつけません。

南インド料理の特徴に、ホールスパイス(つまりスパイス丸まま)の使用があります。
この料理ではテージバッタ、コリアンダーリーフ(パクチー)の他、多種のホールスパイスを使っております。

テージバッタは、別名インディアンローリエとも言いますが、植物的には月桂樹よりシナモンの近年種の葉を乾燥させたものです。
ローリエに似た香りがします。

インド料理にパクチー入るの?・・・って思う方もいるかも知れませんが、南インド料理ではコッタマリと言って、定番のハーブです。
東京でも、本場さながらの味付けの南インド料理を出す店では、使われます。

ホールスパイスは、油にスパイスの香りを移して、その後そのままカレーソースで煮込んで使用します。
スパイスは粉に挽くと、すぐに香りが飛びますが、ホールスパイスは長く香りが持続します。
粉に挽いたスパイスと併用する事により、香りの時間差攻撃となります。

カレーソースの旨味は玉ネギ、トマト、ココナッツミルクの複雑な旨味です。
他に粉末にしたカシューナッツ、ポピーシードも入り、これも別種の旨味です。

辛味としてチリパウダー、青唐辛子、ブラックペッパーの複雑な辛味です。

スパイスの種類ですが、この料理ではホールスパイス多種、パウダースパイス多種と多いです。

タミル料理では、フェンネルを多用するように感じますが、この料理ではフェンネルはたっぷり使っております。

自分が考えた、インド料理やカレーをスパイシーにする技法ですが、この料理でも使っております。

スパイスの種類はそれなりに多く、ホールスパイスとパウダースパイスが時間差で香り、重厚なスパイス各々の香りが立ち、スパイシーで美味いです。

次回は、タミル・ナードゥ州のチキンカレー、タミル・チキン・サルナ(Tamil Chicken Salna)を紹介します。


Sorry Japanese only!

#インド料理 #南インド料理 #タミル料理 #鶏肉 #タミル_チキン_クルマ

Tamil_chicken_kurma2023031905

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牛肉とキノコとピーマンの辛炒め~牛肉に下味をつけず生姜・ニンニクを使用せずエリンギ・しめじを使用し酒・醤油・中国濃い口醤油で味付けしたバリエーション/辣椒炒牛肉(ラージャオチャオニウロウ)

過日、この料理を夕食で食べました。

小炒肉について、これまで様々書いていますので一覧にします。
小炒肉は、広く中国で食べられています。
小炒肉を通して、各地の料理の違いについて比較したいと思います。

http://funkyrutin.cocolog-nifty.com/blog/2018/01/post-3edd.html

http://funkyrutin.cocolog-nifty.com/blog/2020/12/post-4fb309.html

中華料理を代表する地域料理の分類には・・・
・四大菜系(山東、淮揚、広東、四川)
・八大菜系(山東、江蘇、浙江、安徽、福建、湖南、広東、四川)
・十大菜系(北京、山東、江蘇、浙江、安徽、福建、湖北、湖南、広東、四川)
・十二大菜系(北京、山東、陕西、河南、江蘇、浙江、安徽、福建、湖北、湖南、広東、四川)
※上記は百度百科から引用しました、分類は諸説あります

定番は八大菜系までで、十大菜系以上になりますと、人によって分類が異なります。
さらに十四大菜系、十六大菜系もありますが、割愛します。

2017年以降、中国全土で食べられている牛肉と青唐辛子の炒め・・・小炒肉(シャオチャオロウ)を紹介していました。
かつて「そば切り かはほり」時代に、まかないで中国各地の小炒肉を作って紹介して、一応コンプリートしました。
その後調べると、新たな地域の小炒肉のレシピを発見すると作っています。

今回は、辣椒炒牛肉(ラージャオチャオニウロウを紹介します。

菜系は、湖南料理。
中国語では、湘菜(シャンツァイ)と言います。

ポピュラーな菜系で、八大菜系に含まれます。
日本にも、湖南料理専門店があります。

湖南省は春秋戦国時代に、楚人と越人が住んでいて、風俗や料理文化が混ざりました。
楚の宰相、屈原の著作に、祭祀の際の酒と食べ物について書かれています。
司馬遷の「史記」に、楚の地は、「地勢的に食べ物が豊かで、飢饉が起こらない」と書かれています。

前漢時代には、現在と変わらないくらい、様々な調理法を駆使した料理が多数ありました。
発酵調味料も、かなりの数使われていました。

唐代以降、長沙がこの地の中心となり、発展しました。
北宋、南宋時代に長沙はますます発展し、中国全土に名をとどろかせる食都になりました。

明代、清代と様々な料理が考案され、現在も食べられています。

毛沢東は湖南省の出身で、地元の料理をこよなく愛しました。
共産党が国共内戦に勝利した事により、主席の毛沢東が好む湖南料理も、ますます有名になりました。

俗諺に、「四川人不怕辣,湖南人辣不怕,貴州人怕不辣(四川人は辛さを恐れず、湖南人は辛くとも恐れず、貴州人は辛くないのを恐れる)」というものがあります。
中国で有数の、辛い料理を好む地域です。
湖南料理は、生の唐辛子を使う、また油を多用する特徴があります。

湖南料理は、洞庭料理、湘江料理、湘西料理の3分類されます。

レシピでは主食材として、牛肉、青唐辛子を使っています。
青唐辛子は自宅の庭で作った無農薬の鷹の爪の青いのと、それだけでは辛くて食べられませんので、青唐辛子の代用としてピーマンを使っています。

牛肉は下味をつけません。

副食材として、椎茸、マッシュルームを使用していましたので、代用としてしめじ、エリンギを使用しております。

味付けはだし汁、醤油、中国濃い口醤油です。
珍しい事に、この料理ではニンニク、生姜、長ネギの薬味は使っておりません。

牛肉と、青唐辛子の辛味は、良く合います。
醤油と牛肉は言うまでもなく、相性が良いです。
しめじ、エリンギのキノコ類と牛肉は、相性の良い食材です。
ピーマンの青臭い香りは、牛肉の獣肉臭さを緩和します。

次回は、湖南省の、尖椒炒牛肉絲(ジンジャオチャオニウロウスー)となります。


Sorry Japanese only!

#小炒肉 #辣椒炒肉 #辣椒炒牛肉 #牛肉 #青唐辛子 #ピーマン #エリンギ #しめじ #醤油 #生抽王 #中国濃い口醤油 #老抽王 #中華料理 #中国料理 #湖南料理

La_jiao_chao_niu_rou2023031904

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辛いスープ麺~醤油・オイスターソース・砂糖で味付けした炸醤臊子・小松菜・キャベツを使用し醤油・塩・砂糖・ゴマ油・四川辣油で味付けした汁気少な目の湯麺のバリエーション/四川麻辣麺(スーツァンマーラーメン)

過日、この料理を昼食で食べました。

中華料理を代表する地域料理の分類には・・・
・四大菜系(山東、淮揚、広東、四川)
・八大菜系(山東、江蘇、浙江、安徽、福建、湖南、広東、四川)
・十大菜系(北京、山東、江蘇、浙江、安徽、福建、湖北、湖南、広東、四川)
・十二大菜系(北京、山東、陕西、河南、江蘇、浙江、安徽、福建、湖北、湖南、広東、四川)
※上記は百度百科から引用しました、分類は諸説あります

今回は、四川麻辣麺(スーツァンマーラーメン)を紹介します。
菜系は、四川料理。
菜系はレシピからすると、四川料理と思われます。
中国語では、川菜(チュアンツァイ)と言います。

ポピュラーな菜系で、四大菜系にも八大菜系も含まれます。

四川料理のルーツは、紀元前4世紀に記録された古蜀の料理ではないかと考えられています。
秦代から漢代にかけて、四川料理が成立したと考えられ、様々な記録で称賛されています。例えば三国時代の曹操は、郫县(ピーシェン)の煮魚料理が美味かった事を書いています。

唐代に入ると、四川料理は全国的に知られた料理となります。
その後も様々な文人に称賛れましたが、何と言っても清代に宮廷料理に取り入れられたのが、四川料理隆盛のきっかけでしょう。

俗諺に、「四川人不怕辣,湖南人辣不怕,貴州人怕不辣(四川人は辛さを恐れず、湖南人は辛くとも恐れず、貴州人は辛くないのを恐れる)」というものがあります。
中国で有数の、辛い料理を好む地域です。
しかし貴州省や湖南省とは異なり、料理の7割は辛くない料理だとも言われています。

四川料理は、成都料理、重慶料理、自貢料理の3分類されます。

自分の印象では、麻辣麺は中国全土で食べられているような気がしますが、百度百科によると、淮河以北の中国北部で好まれている料理だと書かれています。

面白いなと思うのは、中国東北部で、蜀郷麻辣麺(シューシャンマーラーミェン)と掲げている店があり、この料理のルーツが四川料理である事を示唆しています。

麺は、市販のうどんを使用しています。
え、うどん!?って思うかも知れませんが、中国の麺料理では小麦粉の玉子を入れず、小麦粉と塩だけで作るレシピがあり、それなポピュラーなレシピです。

小麦粉と塩だけで作る・・・それはうどんと同じレシピですよね。
実際東京の中国料理店で、製麺所に小麦粉と塩だけで作る麺をスペシャルオーダーしている店もあり、それを食べるとうどんとしか思えない麺の味です。

スープは鶏の骨を茹でたものと、野菜ダシをブレンドしています。

青菜は、近所の道の駅で購入した北海道産小松菜を使っております。

炸醤臊子は、豚挽肉を醤油、オイスターソース、砂糖で味付けしています。

味付けはだし汁、醤油、塩、砂糖、ゴマ油、四川辣油です。

上には炸醤臊子、茹でたチンゲン菜、茹でたキャベツ、みじん切りの長ネギで飾っています。

四川辣油は、四川省のレシピで数種の漢方薬を加えて作った、複雑な香りと味わいの自家製辣油です。

炸醤臊子を使用した麻辣麺で、コクがあって、とても美味いです。
茹でキャベツは甘味があり、もっとこのテの麺料理に使えば良いのに・・・と思いますね。


Sorry Japanese only!


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Si_chuan_ma_la_mien2023031903

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