今さらではありますが、家庭練習用アンプ、Positive Grid Spark 40のレビューをします。
購入のいきさつについては、以前書いています。
http://funkyrutin.cocolog-nifty.com/blog/2023/03/post-46910b.html
1.Positive Grid Spark 40をチョイスした理由
購入したYAMAHA THR-10IIが期待通りではなかったため、他の家庭用ミニアンプを検討しました。
出力は、20W以上。
音が良さそうなものを、チョイスしようと思いました。
候補としてピックアップしたのは、下記のミニアンプです。
Orange Crush20 2015.10発売開始
Marshall MG30FX 2018.03発売開始
BOSS KATANA-50 AMP MK II 2019.10発売開始
BOSS KATANA-HEAD AMP MK II 2019.10発売開始
Positive Grid Spark 40 2020.09発売開始
他にVOXのが、トーキングモジュレーター(ギターの音とマイクの音をミックスして出力するおしゃべりするギターのエフェクター)の機能があり、ちょっと心惹かれましたが・・・
最終的に、BOSSとPositive Gridの争いになりましたが、音が気に入ったのがPositive Gridでした。
2.Positive Grid Spark 40の購入目的
以前YAMAHA THR-10IIのレビューでも書いていますが、再掲します。
家庭用練習アンプではありますが、4音色まで、設定したパラーメータ全てメモリー出来ます。
つまりYAMAHA THR-10IIとは異なり、アンプモデリングもメモリー出来ます。
気に入ったアンプモデリングをベースに、歪みはギターの手元のボリュームで調整して、使える音ならいいなと思いました。
それならば、このメモリーで、十分使いこなせます。
アナログのアンプならば、音色メモリーなんて出来ません。
お気に入りのEQ、歪みにして、ギターのボリュームやトーンを駆使して音色を変えながら使うものです。
要は、このような普通のアンプの使い方が出来れば、メモリーなんかなくとも問題ないと言う事です。
自分としてはもう1つ、クリーンのポジションにして、普段使いしているBOSS GT-1マルチエフェクターを接続して使えれば、最低限良いな・・・と。
これなら、音色の切替はあくまでBOSS GT-1でやるので、4音色とか考えず、BOSS GT-1に設定出来る数を切替可能となります。
自分、ZOOMの5Wのスピーカー付きマルチエフェクターを持っていましたが、6畳の部屋で鳴らす分には十分でしたが、そこそこの規模の会社の会議室では5Wでは厳しかったです。
何せ12席の自分の店でも、出力が厳しかったですからね。
Positive Grid Spark 40は40Wの出力なので、申し分のないパワーですね。
3.つまみを操作しての音色設定
Youtubeでチェックしたのは、とても良い音に感じましたが、つまみを操作しての音は以外にもチープに感じ、気に入りませんでした。
クリーン、クランチ、ハードゲイン、いずれもパッとしない音に思えました。
ぶっちゃけ、YAMAHA THR-10IIの方が、良い音に思えたくらいです。
4.スマホによる音色設定
当たり前ですが、つまみを操作するより、数段細かい設定が出来ます。
アンプモデル33種、エフェクト43種は、このクラスの家庭用ミニアンプとしては、かなり多い方です。
ちなみにYAMAHA THR-10IIでは、アンプモデル15種、エフェクト11種です。
色々設定してみましたが、さすがです。
まず元々ソフトウェア開発をしていた会社ですので、管理画面のビジュアルの出来が素晴らしいですね。
とても分かりやすく、直観的に操作出来ます。
YAMAHA THR-10IIでは、つまみだけ出て来て、これはこれで機能とすれば十分なのですが、Positive Grid Spark 40では、アンプもエフェクターも、異なるルックスが出て来て、モデルとなった元ネタが分かるようになっています。
つまみを操作するのとは、大きく異なる豊富なサウンドバリエーションで、しかも音が素晴らしく良い。
アンプモデルやエフェクトについては、以下のサイトに解説があります。
https://yoshblog.com/spark-list/
まずクリーンですが、Fenderが、もろにあの音ですね。
カッティングに最適です。
反対に、Roland JCが、それっぽくないパッとしない音に感じました。
グラッシー、クランチは飛ばして・・・
自分、Boogieのヘッドアンプ購入を検討した事があるくらい、Boogieの音が好きですし、またオレンジアンプの音も好きです。
どっちが好きかと聞かれれば、圧倒的にBoogieですけど。
ハードゲイン、メタル系のBoogieの音良いですね。
それっぽいです。
Boogieって、ゲインを上げればハードに歪みますが、ゲインを落とすと美しいクランチな歪みになります。
つまりBoogieの良い音が出るなら、ゲインを調節して、ギターの手元で歪みを調節して使えます。
またオレンジアンプも、それっぽい音です。
またカラッとした音ならFenderを使いますが、これも良い音ですね。
他にアンプモデルとして、アコースティック4種、ベースアンプ4種あります。
実は自分、ベース1本持ってます。
43種あるエフェクターは、コンプレッサー5種、歪み系10種、モジュレーション系9種、EQ2種、ディレイ6種、リバーブ9種あり、当たり前ですが各々音が異なりますので、多彩な音色を駆使出来ます。
BOSS GT-1は、CPU性能がプアなのか、エフェクターの数をたくさん使用すると、音が重たくなるなど動作に問題が出ます。
Positive Gridでは、エフェクター多用は試していません。
5.設定のメモリー
前述のように、アンプモデル、アンプのパラメータ、エフェクターとエフェクターのパラメータをメモリー出来ます。
アンプとスマホをBluetoothで繋げば、スマホから設定を送る事で、4つあるメモリーの音色を変更出来ます。
メモリーは、4つではなく、もっと数欲しいですが、アンプとして扱うのならむしろ、メモリー機能があるだけで御の字と考えても良いかも知れません。
6.BOSS GT-1との接続
当初アンプモデルのRoland JC-120、Fender Twin Reberbクリーンチャンネルに接続してみましたが、Roland JC-120はパッとしない音、Fender Twin Reberbクリーンチャンネルだと変に歪んでしまい、どちらも相性が悪かったです。
特にOrange AD30については、きつ目にBOSS GT-1の音色が歪んでしまいます。
しかしMatchless DC30に繋ぐと、素直なBOSS GT-1の音を出せるようになりました。
これYAMAHA THR-10IIとBOSS GT-1の接続より、ずっと良い音を出せますね。
あえてMatchless DC30の難点を言いますと、すこし高音が強調される感があり、真鍮トレモロブロックのテレキャスターの音が少し金属的に聞こえたりします。
アンプのEQでトレブルを下げましたが、あまり下げると全体的に冴えない音になりますので、これはもうどうしようもないですね。
7.PCのオーディオインターフェースとして
PCとUSB接続すると、オーディオインターフェースとして接続できます。
自分がこれまで使っていたのは、秋葉原の千石通商で千円で売っていたもので、千円の割に良い音だったのですが、近年激しくノイズが出るようになり、交換を考えていました。
さらにYAMAHA THR-10IIと比較して素晴らしいのは、質の良いヘッドフォンを接続すると、それまで聞こえてこなかった高音の音や低音の音が聞こえて来るようになりました。
例えばドラムセットで言えば、シンバルを叩いた時のふくよかな残響、スネアドラムの残響、バスドラムの残響等。
もちろん、メロディ楽器も・・・例えばSaxの息遣いみたいなものも、感じられます。
ドラムンベースの、ベースの重低音も、聞こえるようになりました。
つまり、PCのオーディオインターフェースとしても、とても素晴らしいと言う事です。
8.結論
自分が考えていた使用法は問題なくクリアし、かつ音が良いので、操作性さえ良ければBOSS GT-1をクビに出来るクオリティだと思います。
サードパーティではありますが、専用のBluetoothで繋ぐコントローラーがあり、それを購入すればかなり操作性が向上します。
しかしその製品の価格は、1万7千円くらい・・・BOSS GT-1買えちゃうじゃん!
どこかのメーカーで、5千円くらいでコントローラー出してくれたら嬉しいなぁ。
現在はPCのオーディオインターフェースとして、練習用ミニアンプとして、BOSS GT-1を接続して使っています。
Sorry Japanese only!
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